イベント情報(2014/11/1) 
代表が4代目に引き継がれました!活動の幅を広げて積極的に活動していきたいと思います!
今後ともよろしくお願いします!!

2011年9月23日金曜日

シカ角の輪切りにすると・・・・?

僕、これまでこのシカ角の硬さを過大評価していました。
ご存知の方が多いと思いますが、シカ角は毎年生え変わりますね。
短期間で作られたものは、強度もそれなりってことです。
ノコギリで簡単に輪切りに出来るのですね。
今回は、意外にも加工しやすいシカ角を、アクセサリーの材料にしてみましょう!
作業に用いたものは以下の通り。
 左から、シカ角、ナイフ、ヤスリ、ノコギリです。

 まず、ノコギリでシカ角を切ります。表面がツルツルしているため、切り始めがちょっと難しいですが、あとは2分くらいで切れます。
次に、シカの角は中がスカスカになっているので、ナイフでこじって穴を開けます。

 そして、ヤスリで磨いていくと・・・
ちくわの輪切りのような、カワイゲなパーツが出来ます。(左の二つは穴をあけていないもの。中がスカスカしているのが分かるでしょうか?)
今日の作業はここまで。1個作るのに15分くらいでした。
これに革ヒモを通して、携帯ストラップなんかにすると、いいんじゃないかな?
うまく行ったら、農工大の学祭で販売しようと思います!

2011年9月21日水曜日

イノシシを獲ってもらってチャーシューにしました。

先日、イノシシの個体数調整を見学に行きました。
ココの支部はとにかく「見切り」を大切にするので、犬をかけるとハズレがありません。
今まで三度見学に行きましたが、三度とも確実にイノシシを捕獲しております。
中でも今回獲れたのは、この時期にしてはよく脂ののったオスでした。
20貫(75キロ)以上はあるだろう、とのことです。
見学にも関わらず、気前よくお肉を分けていただきました。
「チャーシューにすると美味しいよ」とのことなので、ネットでチャーシューの作り方を調べてみました。
今回参考にしたのはこのページ
ウチには圧力鍋がないのですが、このレシピでは不要なようなので。
やわらかく作れるかな・・・?
そして、出来上がりがコレです!
食べてみると・・・、ああ、良かった、普通に美味い。というか、止まらないくらいウマイ。
ジューシー!デリシャス!エクセレント!
やわらかいじゃないかっはッハッハッハッハッハ~!

2011年9月15日木曜日

哺乳類学会に行ってきました!

先日(9/8~11)、宮崎県で行なわれた哺乳類学会。
研究発表をしてきましたよ~
シカ関連の企画が多いこと多いこと。
参加者も、学者というより行政の人びとが真剣に耳を傾けています。
シカ問題が、もはや日本全国と言っていいほど拡大しているようです。
狩猟者の減少も共通の課題です。

あと、放射能汚染による狩猟意欲の減退が問題ですね。
僕の調査地である日光のシカからも規制値を超える放射性セシウムが検出されたとのこと。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110907-OYT1T00627.htm?from=popin
当然、捕獲したシカの肉は食べないよう呼びかけられています。
「しっかり食べてやる」ことが殺生の免罪符なのに、これは厳しい・・・
狩猟者は①狩猟しても食べない②狩猟して覚悟して食う③狩猟をやめる の三択をせまられているのです。

僕が狩猟をする山梨では、現時点では「規制値超え」はありません。
低線量の放射線はかえって健康に良いという話もあります。
僕には③という選択肢はないので、よく勉強した上で、①か②を選ぼうと思います。

学会の話が放射能の話になってしまいました。
実は、こういう話はまだ学会で闊達に議論されているとは言えません。
このままだと、本当に原発周辺に野生動物の楽園が形成されてしまいます。
放っておけば年率1.2倍以上のペースで増えるシカ、それ以上のイノシシ。
原発周辺の立ち入り規制が解除されたあと、農業を再興できるような状況になっているのか、甚だ疑問です。
哺乳類研究者としては、こうした疑問に答えていけるようなデータを用意したいところです。

2011年9月7日水曜日

「ジビエ料理大全」の紹介

こんにちは、今福です。
野生鳥獣を狩る楽しみの一つは、
そのお肉をいかに美味しく食べるか、だと思います。

しかし、自分でジビエの勉強をするのはなかなか難しい面があるのが実情です。

そこで、ジビエに関する本を紹介します。

今回紹介するのは、旭屋出版の「ジビエ料理大全」です。




この本では、シカ・イノシシ・キジの他、鳩やウサギを使った料理が、

46種類紹介されています。

ジビエ専門の料理人の方々が紹介しているため、
狩猟で獲った獲物を処理して調理する、というよりも、
お店でジビエ肉を買って、本格的な料理がしたい人向けになっています。


しかし、調理法がかなり詳細に書かれていますし、
通販で材料の入手可能な料理がほとんどなので、

ジビエにチャレンジしたい人にはオススメです。

ちなみに私が気になった料理は、キジのコンソメスープです。
オーブンを持っていたら、作りたいです(汗


この本の良いところは、料理だけでなく、イノシシの解体の仕方や、
ヨーロッパのジビエ狩猟の文化にも言及していることです。
特にフランスの狩猟について、レポートという形で詳細に述べられています。

ここで個人的な感想を述べると、イノシシの流通量が年間4000トンと

フランスの市場で出回る野生鳥獣の肉の量は、かなり多いです。
(そもそも、日本では野生鳥獣の流通量は少なすぎて把握できていないのが
実情ですが・・・)

またハンティングツアーを旅行会社が企画するなど、
日本とのバックグラウンドの違いが、多く見られます。



他にも、北海道のエゾシカの有効利用、島根の夏イノシシなど
日本のジビエ定着への取り組みについても事細かに紹介されています。


狩り部の本棚に一冊置きますので、関心のある人は是非読んでください。