イベント情報(2014/11/1) 
代表が4代目に引き継がれました!活動の幅を広げて積極的に活動していきたいと思います!
今後ともよろしくお願いします!!

2011年12月21日水曜日

イノシシ巻狩り猟見学!

12月11日、日曜日に先輩に連れられて、イノシシの巻き狩り猟見学に行ってきました!ついに狩人の道への第一歩?知識も技術もない素人が適当に書いていますが目を通してくださるとありがたいです。

今回は上野原大物クラブさんにお世話になりました。

「上野原大物クラブ」は、30代から80代までのメンバーが集まり、猟期は山梨県上野原市,大月市笹子山系及び、芦川や王岳付近で猟をしているグループで、巻き狩りによるプロットハウンドを用いたイノシシ猟を行い、非猟期は上野原市で有害鳥獣捕獲及び管理捕獲を行っています。イノシシの年間捕獲頭数は、猟期と有害捕獲などを含め70頭程です。
巻き狩りというのは簡単に言うと、勢子という人たちが犬たちと寝ていると思われるイノシシを探して追いかけて、射手という人たちが待ち構えていて、撃つという猟の方法です。

早朝にイノシシの足跡を探すことから始まります。ハンターさんたちは足跡からどこらへんに何頭イノシシがいるかが大体わかるらしいです(驚。その情報を元に無線でやり取りし、親方さんがハンターさんたちの配置を決め振り分けます。自分は勢子見習いの見習いみたいな感じで後を付いていきました。犬なのですが、プロットハウンドという猟犬で、とてもアグレッシブで力強く躍動感のある素晴らしいやつでした。グイグイ引っ張られました(汗。ニオイを感知すると、ウォオン!ウォオン!って咆哮するのがまたかっこいい♪犬を放すとすごい勢いで追跡を開始するのですよ、鈴がついていて、その音の方向でイノシシがどこにいるのかを判断して無線で連絡するので、勢子は犬を追いかけなければならず急斜面を登ったり下りたりするわけです。大変(笑。けど、すごく生きている感じがして楽しかったです!

稜線上に来たとき、無線から「そっち行くぞッ!!」と!鈴の音も近づいてきて、息を潜めると………ブフゥッッッ!!ブフゥッッッ!!!って姿は見えないものの藪の中からイノシシが鳴くのが聞こえました!

何秒後かわかりませんが、

冬のキリッっとした空気の中、

鳴り響く銃声、

なんというか、自分の心が打たれました(笑。

すげー銃すげー、アドレナリンがさらに上がりました(笑。風よりも早く駆け下りたと思いますが、親方さんに遭遇、セリフはウル覚えですが、弟子さん「やりましたかッ!?」親方さん「外した(笑」あら?(笑。猟は続行です。その後もイノシシを追跡し駆け回りました。飛び交う無線、遠くで響く鈴の音、銃声。 何度か待機を命ぜられたのですが、自分がもっと地形や流れを理解できるのなら、もっと面白いのだろうなと思いました。

結局、イノシシが駆け回る場面、ハンターさんが銃を撃つ場面、イノシシが撃たれ転がり落ちる場面は直接見ることはできませんでしたが、3頭捕獲したと知りました!沢に行くと、横たわるイノシシの姿!大体1頭70㎏くらいだとか言っていたと思います。血抜きはすでに終わっており、沢で内臓を出します。結構きれいに出せるものなのだなと、水は冷たく、開いた腹からは湯気?が出ており、暖かい肉。さっきまで生きていたんだな~こいつら、としみじみ。気持ち悪いという感覚はなく、キレイで美味しそうだと感じました♪腹の中、内臓を洗い、近くの解体小屋に運び、解体をします。ハンターさんたちが慣れた手つきで皮をナイフで剥いでいくと、現れる厚い皮下脂肪、実に旨そう。手が脂まみれになりながら四肢を切り落とし、アバラを開き、頭を落とし、背骨を折る。何発か弾丸が出てきました。脚先や頭は犬たちの報酬になります、ガリガリ嬉しそうにかじっていました(笑。

切り落とされた肉、アバラ、内臓は調理され、分配していました。肉の量(笑。そこではモツ煮や焼き肉で飲み会が始まり、モツ煮の旨いこと、脂身が旨いこと、脂の甘味ってやつかな?(旨~。ハンターさんたちのお話は大変興味深いものでした。 




肉は3㎏程頂きました。家で同じようにモツ煮を作ったら野性味溢れる味になってしまいました(笑。たぶんネギが少なかったのかな?肉はまだまだあるので美味しい料理法を検索中です♪今のところ、単純に塩コショウかニンニクで焼くのが旨い!機会があれば友人らにごちそうしてみたいです♪


そんなこんなで活動報告をようやく書けました。生き物を殺すことで、自分が生きている、生かされていることをわずかながら感じました。本当にごちそうさまでした。もっともっと地形やイノシシの習性、犬が何考えているのかを知って自分も動きたいと思いました。いつか自分の手でいただきたいです。駄文ですが、最後まで読んでくださったみなさま、ありがとうございました!

2011年12月13日火曜日

Facebookに狩猟者向けのファンページを作ってみました!

ここに書くのはお久しぶりな津上です。
どちらかといえば狩り部自体の活動とは違うのですが、宣伝の意味を込めてこちらでも紹介させていただきます。
今回、Facebook上に「日本狩猟者コミュニティ」というページを作成しました。ネーミングセンスが悪いのは気にしないでください。このページは狩猟に興味のある人ならだれであろうと参加できる情報交換システムとして使えるように作成しました。狩猟に関する情報交換を相互で行うことで、狩猟をより盛り上げていこう!というのが目的です。
基本的にインターネット上の集まりなので気軽に参加してください。ブログのように見るだけでも構いません。ただし参加にはFacebookアカウントが必要になります。
URLはこちらです。

2011年12月4日日曜日

狩猟見学ツアーのご報告

先日、狩り部4人ほどで2泊2日の狩猟見学ツアーに行ってまいりました。ってか、11月の活動なのに報告が12月とか、すみません。
1日目は、鳥撃ちの単独猟を見学させていただきました。河原や山中を、2頭の猟犬(甲斐犬と、コーギーのボディープランに甲斐犬柄の雑種犬。どちらもかわいいしお利口さん)を連れて歩きます。しかし、見つかるのはシカの足跡ばかり…。でも、狩猟気分を味わえて、なかなか楽しい体験でした。 鳥は取れませんでしたが、ハンターさんが巨大なアンコウを用意してくださっていて、夕食は近所の方々も招いてなかなか豪華なことになりました。アンコウは、ハンターさんの華麗なつるし切りで、おいしいお鍋になりました。胃袋からは、ノドグロやキンメダイ、キスなどが続々出てきて、山の中なのに海の食物連鎖を目の当たりにしました。ご馳走様でした。ほんとにおいしかったです。
二日目は、イノシシ巻き狩り猟を見学させていただきました。早朝に集合で、まずはイノシシの痕跡さがしから始まります。この作業を見切りというそうですが、この狩猟グループは見切りを非常に大切にしているそうで、そのため狩りの成功率は非常に高いそうです。見切りにも同行させていただいたのですが、ああ、なんとなくイノシシっぽいかな…とか、私にはそのくらいしかわからない足跡やぬた場の痕跡、寝屋の跡から、今イノシシがどこに、何頭いるのか、が猟師さんたちには手に取るようにわかるらしいのですね。すごいなあ、とひたすら感動してみていました。 その情報を無線でやり取りして、その日の猟の段取りが決まります。リーダーの指示に従い、ハンターさんたちがそれぞれの持ち場に配置されます。自分は、傾斜地の上のタツ(待ち伏せポイント)にハンターさんと待機。ちょっとでも音がするとイノシシに気付かれちゃうからね、と言われ、ドキドキしつつ木の根元に体育座り。無線からは、何やら緊迫したやり取りが聞こえてきます。 待つことしばし。やや遠くで銃声が響き、藪がガサガサいう音が聞こえた?と思った次の瞬間、ハンターさんが発砲。うおお、かっけえ! 命中の瞬間は残念ながら見えなかったのですが、イノシシが崖を転がるように降りていくのが見えました。倒木に引っかかって止まり、動かなくなったイノシシに猟犬たちがおめめをハートにして飛びつきます。このわんこたち、イノシシを食べたくて突っかかっていくらしいです。ワイルドでかっこよく、そして有能なわんこたちです。私も降りて行って見ると、銃弾はセオリーどおり、アバラ3枚目に命中していました。凄い。 ここからは肉をおいしく食べるための作業が始まります。 まずは頸動脈を切り、血抜きをしなくてはいけません。やってみる?とナイフを渡されます。うおお、やってみたかったんだよね、これ。ナイフで首のあたりを探ってみますが、どうもよくわかりません。切り口を下にして、ハンターさんがぐいぐい足で押しますが…ちゃんと切れていなかったのか、さほど血は出ません。まあいいでしょう、ということで、今度は河原に移動してきれいに洗い、内臓を出します。ハンターさんが小ぶりなナイフを繰ると、まるでバターを切るように滑らかに切れて、真珠色のきれいな内臓が出てきます。心臓に銃弾が入っていました。うわー、クリーンヒットかい。 今度は捌く施設に移動して、イノシシを本格的にお肉にしていきます。まずは皮むきから。また、やってみる?と言ってもらえたので、わーい、これもやってみたかったんだ!と張り切ってナイフを受け取りますが、これがなかなか難しい。イノシシには分厚い皮下脂肪があり、それを肉側に残すようにしなければならないのに、脂肪組織はどうにも切りにくく、どうしても皮側に脂肪が残ってしまいます。真っ白な脂肪と取っ組み合っているうちに、手が揚げたように脂っこくなっていきます。ギブアップしてハンターさんにナイフを返すと、これは同じナイフ?というくらいさくさくと皮がむけていきます。皮がむき終わると、今度はどんどんバラしていきます。レゴブロックを外すように、お肉の塊がぼこぼこ外れていきます。関節を上手に切っていけば、イノシシだってナイフ一本でさばけるのだそうです。それにしても、速い。背骨も手ごろなサイズにカットして、解体は終了。足先や頭、皮は猟犬たちのご飯になるそうです。 ふと気づくと、我らが部長がお肉の分配作業をしていました。考えてみれば、こんなに大量のお肉を見たのは生れてはじめてです。手伝いに行くと、お肉はまだほんのり暖かです。そうだよな、お肉は冷たいのがデフォルトじゃないんだよな。 内臓は別働隊が処理して、すでに調理済み。お肉を参加者で分けると、モツ煮込みやらモツ炒めやらで宴会となります。スペアリブやら背骨やらの煮たやつも、どこかから出てきます。 話が前後してしまいますが、イノシシを見て、最初に思ったのは、すごいきれいな蹄をしている、ということでした。動物園にいるような動物は、どうしても運動量が少ないので、爪が擦り減らずに伸びすぎて変な形になったり、放飼場の土や糞が詰まって見るからにばっちい感じだったりもします。でも、このイノシシは、さすが野山を駆け回っているだけあって、きれいな蹄をしているんですよね。そう思って体全体を見てみれば、毛並みもすごくいいし、スタイル良くて何やら健康的。で、何を言いたいかというと、そんなイノシシがおいしくないはずないんですよね。普段は肉の脂身はあまり好きでない自分も、100%脂身部分がすごくおいしいと思いました。脂が甘い、という感覚が初めてわかりました。モツはもう、言うに及ばず。超絶おいしかったです。
狩猟に接したことがない人が狩猟について考えるとき、どうしても、生き物を殺す、というネガティブなイメージが先行してしまいます。でも、狩猟というのはそれだけじゃないんだなあ、と思えたのが、今回の大きな収穫でした。仲間とわくわくする時間を過ごすこと、賢い動物との知恵比べに勝利すること、自分の技術を磨くこと、そしてそれを次の世代に伝えること。それはきっと、すごく楽しい。殺して、食べる、ということの間にまだ、こういう楽しいことが挟まっているんだな、と思うと、なんだかうれしくなりました。

お土産に頂いたお肉は、とりあえず焼いて食べました。すっごいおいしかったです(まだありますが)。聞くところによると、イノシシ肉は、妊娠経験のない雌を、年内に取ったもの、が一番おいしいらしいです。ってか、これじゃん。家族も、豚肉観が変わる衝撃のおいしさだといっていました。近日中に友人にも食べさせたいと思います。本当にありがとうございました。
なんだかまとまりのない文章ですいません。すごい長いし。最後になりましたが、この場をお借りして、お世話になった皆様方に御礼申し上げたいと思います。